『闇を闇から』10.砕かれたガラス(7)アップ。『闇から見る眼』40追加。
「……悔しい」
「は?」
「……京ちゃんがそれほど慌てるの、初めて見たわ」
「あ…」
恵子がきつい顔で携帯のボタンを押し始める。
「伊吹さん、お仕事中?」
「恵子さん!」
「衝撃的かしら、こういうの。それとも平気?」
「恵子っ!」
「京ちゃんのことなんて、何とも思って………あっ!」
京介は飛びかかって携帯を奪おうとした。恵子が背中へ庇いながら体を翻して逃げようとする。それを行く手を塞いで一気に押し倒したのはベッドの上、届かせるまいとするように差し上げられた手の先の携帯をようやく掴んで、ほっとした途端、突き飛ばされるように押し退けられて世界が反転した。
「わ…っ」
「京ちゃんっ!」
「は?」
「……京ちゃんがそれほど慌てるの、初めて見たわ」
「あ…」
恵子がきつい顔で携帯のボタンを押し始める。
「伊吹さん、お仕事中?」
「恵子さん!」
「衝撃的かしら、こういうの。それとも平気?」
「恵子っ!」
「京ちゃんのことなんて、何とも思って………あっ!」
京介は飛びかかって携帯を奪おうとした。恵子が背中へ庇いながら体を翻して逃げようとする。それを行く手を塞いで一気に押し倒したのはベッドの上、届かせるまいとするように差し上げられた手の先の携帯をようやく掴んで、ほっとした途端、突き飛ばされるように押し退けられて世界が反転した。
「わ…っ」
「京ちゃんっ!」
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登録日 2017.09.17 09:12
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