『闇を闇から』10.砕かれたガラス(4)アップ。『闇から見る眼』37追加。
「どうしたの?」
俯いていた京介に薄いピンクのショールを巻きつけたのは恵子だった。下から長い髪をさらさら滑らせながら見上げてきて笑う。
「捨てられた子犬みたいよ? 寒そうに首竦めて」
「恵子さん…」
急に包まれた首がじんわりと温かくなる。微かな甘い香りは恵子の香水か。
「そんなに待たせた? ごめんなさいね」
だって、京ちゃんが急に昼間の方がいいって言うんだもの。
「でも、大輔もそれでいいって言ったから、ちょうどよかったけれど」
「大輔…もう出てきてるの?」
「気になる?」
恵子はくすくすと楽しそうに笑った。
俯いていた京介に薄いピンクのショールを巻きつけたのは恵子だった。下から長い髪をさらさら滑らせながら見上げてきて笑う。
「捨てられた子犬みたいよ? 寒そうに首竦めて」
「恵子さん…」
急に包まれた首がじんわりと温かくなる。微かな甘い香りは恵子の香水か。
「そんなに待たせた? ごめんなさいね」
だって、京ちゃんが急に昼間の方がいいって言うんだもの。
「でも、大輔もそれでいいって言ったから、ちょうどよかったけれど」
「大輔…もう出てきてるの?」
「気になる?」
恵子はくすくすと楽しそうに笑った。
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登録日 2017.09.14 20:54
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