segakiyui

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『ラズーン』『これはハッピーエンドにしかならない王道ラブストーリー』連載中。メルマガ『ショートストーリーシリーズ』『指令T.A.K.I』『ドラゴン・イン・ナ・シティ』展開。

『BLUE RAIN』24.KHAKI DREAM アップ。

 ナタシアの家屋の床に転がっていたシーンの姿を思い出すと、疑似体液が沸騰する。
 胃液を吐き戻しながらのたうっていた彼をルシアは首を掴み上げて吊るした。唾棄するようなことばを耳にした時は既に手が動いていた。
 『グランドファーム』の命令はシーン・キャラハンの護衛であり、障害の破壊ではなかった。だが、止まらなかった。俺のシステムは崩壊の危機にある。『トータル・チェック』も効果がない。
 それによくわからない。
 なぜ俺はシーンの涙が辛かったのか?  むかつくと固いものを殴る癖をどうして忘れていないのか?
 こめかみに触れ『グランドファーム』にパターソンの行方を照会する。署長を連れて逃亡したのは、おそらく俺から自分を守るためだろうが逆効果だ。署長と同行する限り、俺にはパターソンの行方が掴める。
「南へ移動……空港に向かってるのか」
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登録日 2016.10.11 00:54

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