『ブラックソード』7 アップ。
俊次は池上の顔をしみじみと眺めながら、枕の下をゆっくり探った。
目が覚めたときから気づいていた。ちりちりと鳴るあの独特な音。
自分の腹を突き刺して、その後どこかへ放り投げたつもりだったのに、この病院の枕の下に入り込んでいた。
きっとあのコートの男のように、誰かに託さない限り、この剣は俊次から離れずに、俊次の心に応じて怒りに応じて、殺せ、と囁き続けるのだろう。
「池上さん」
「何だね」
「洋子が戻って来る前に、これ」
目が覚めたときから気づいていた。ちりちりと鳴るあの独特な音。
自分の腹を突き刺して、その後どこかへ放り投げたつもりだったのに、この病院の枕の下に入り込んでいた。
きっとあのコートの男のように、誰かに託さない限り、この剣は俊次から離れずに、俊次の心に応じて怒りに応じて、殺せ、と囁き続けるのだろう。
「池上さん」
「何だね」
「洋子が戻って来る前に、これ」
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登録日 2017.09.03 23:02
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