狭山ひびき@バカふり160万部突破

狭山ひびき@バカふり160万部突破

書籍や新連載情報(たまに小ネタ)などを上げているのでよかったらTwitter(@hibikisayama)をチェックしてくださいませ♡

本日発売!「未来で冷遇妃になるはずなのに、なんだか様子がおかしいのですが…2」

本日「未来で冷遇妃になるはずなのに、なんだか様子がおかしいのですが…2」が発売されました!
1巻より溺愛度もアップしております!2巻のプロローグをちらっと載せておきますので、ご興味がございましたらお手に取っていただけますと幸いです!


~2巻プロローグより~


(前略)

 ぼんやりと離れていくローアン港を眺めていたローズの元に、ローズの婚約者にしてマルタン大国王太子のラファエルがやや速足で近づいて来た。少し息が乱れている。
 ザクロのように赤い切れ長の瞳。鼻筋はすっと通っていて、シャープな顎のラインには、日差しを反射して輝くシトリン色の美しい髪が少しだけ張り付いている。整った顔が焦りを浮かべているのを見て、ローズはきょとんとした。
「何かあったんですか?」
 ラファエルが慌てるのは珍しいなと首をひねると、ラファエルが額に手を当てて盛せい大だいに息を吐きだした。
「何かって、ローズが急にいなくなるから探していたんだ! ミラに訊いても知らないと言うし、一人でふらふら歩き回ったら危ないだろう?」
 ローズはぱちくりと目をしばたたいた。
(ミラには散歩に行くって言っておいたんだけど……)
 乗船して、荷物の片付けに忙しそうにしていたミラを思い出す。散歩に行くと言ったローズに、クローゼットにドレスを片づけていたミラは「遠くに行かないでくださいね」とだけ釘を刺した。だから遠くへ行かず、デッキへ向かったのだが。
 ローズの部屋は、船主側の一等客室の一室だ。ちなみに隣はラファエルで、散歩に行くときに誘おうと思ったのだが、何やら忙しそうにしていたから声をかけなかったのである。
(セドックさんと何か話し込んでいたみたいだし)
 ラファエルの従兄弟のチャールストン公爵家の跡取り息子セドック・チャールストン・モルト伯爵は、ラファエルの側近でもあるらしい。真剣な顔をして話し込んでいたから、込み入った話をしているのだと思ったのだが違ったのだろうか。
 ローズとしては気を利 かせたつもりだったのだが、ラファエルにしてはそうではなかったようだ。
「君の姿が見えなくて、心臓が止まりそうになったよ。頼むから俺の心臓のためにも俺の目の届く範囲にいてくれないか? ローズに何かあったら生きていけない」




…あとは2巻でどうぞ(*^^*)
コメント 0
登録日 2023.12.05 10:11

コメントを投稿する

1,000文字以内
この記事に関するコメントは承認制です

ログインするとコメントの投稿ができます。
ログイン   新規ユーザ登録

0

処理中です...

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。