Yokoちー

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癒されたい。優しくて、くすっと笑え、冒険に心躍らせるお話を目指しています。よろしくお願いします。

お気に入りありがとうございます!感謝の閑話1/2

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感謝の気持ちを込めて、アルファポリス様オンリーで閑話を書きました。まだ文才が足りず、こちらに載せるには分量が多すぎるのが欠点です。ですが、本編に組み込むと章番号が変わってしまうので避けたい。 ということで半分ずつ掲載します。
 こんなYokoちーですが、末永くよろしくお願いします。



SS ソラとコウタとディックと 1/2


 雲ひとつない秋晴れ。少し冷たい風に翼をピンと張れば、ほらグンと上昇。

 薄青だった空が宇宙に近づきその青さを増せば、そこに溶けた自分にうっとりする。ソラはこの瞬間が大好きだ。

 はるか下に足元をおぼつかせながらトテトテと歩く漆黒の子供。柔らかな陽の光があたり、頭部に虹のリングを作る。ふわと自分を見上げれば、漆黒の瞳が大きく見開き、とびきりの笑顔を見せた。

 あの恐ろしい運命の日を思い返し、よくぞ生き延びてくれたと小さな瑠璃色の鳥はチチと朗らかにさえずるのだった。

「もうー、ソラも手伝ってよー」
 両手をいっぱいに振って自分を呼ぶ甲高い声に、ふかふかの頬を桃色に染めながらヒュンと滑空する。ピピと肩に乗れば大好きな顔がそこにある。ソラは再び幸せを噛み締める。

「いい? オレが気を引くから、ディック様のスカーフを取るんだよ」
「ははは、ソラも参戦か? そんな簡単にいかんぞ」

 地球で見たライオンのような茶髪の男にコウタは夢中だ。
 今も裏庭で彼によじ登っては落とされて遊んでいる。胸まで大きく開いたシャツに差し込まれたスカーフを引き抜こうとしているらしい。

『ディーさんの胸のところね! 分かったわ』
「ソラがいてくれたら、オレ、絶対負けない気がする」

 ふふふと満面の笑みで笑うコウタに、ピチチとさえずったソラは小さな青い羽根たちをブワワと膨らました。

 遠き山の暮らしでずっと一緒だったコウタ。打ち合わせをせずともその動きは指の一本までも予想できる。

 細い足でタタと肩を蹴り、ディックの周囲をゆっくりと回った小鳥は、その背後から長い足に飛びつこうとするコウタの動きをサポートする。
『3・2・1、今よ』



ーーーーーーーーーー
次回近況ボードに続く。すぐにあげますのでご安心ください。
 
 
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登録日 2023.10.13 21:22

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