『ラズーン』第二部 7.『晶石の谷』(6)(個人サイトでアップ)。
「どうした?」
ふいに立ち止まったアシャに、イルファが低く問いかけた。
雪白(レコーマー)から降りて入り込んだ晶石の裂け目、足下も不安定な薄暗がりの中で、アシャは遠くの稲妻を探すように視線を彷徨わせる。
「いや…叫び声が聞こえたような気がした。ユーノ達に何かあったかな」
「あいつなら大丈夫だ。俺が太鼓判を押す。あの『風の申し子』とやらは、どうか知らんがな」
イルファがしたたかに笑う。
「違いない」
アシャは苦笑を返した。
なまじの視察官(オペ)よりユーノの方が剣の腕は上かも知れない。
(本当になんて娘だ)
ふいに立ち止まったアシャに、イルファが低く問いかけた。
雪白(レコーマー)から降りて入り込んだ晶石の裂け目、足下も不安定な薄暗がりの中で、アシャは遠くの稲妻を探すように視線を彷徨わせる。
「いや…叫び声が聞こえたような気がした。ユーノ達に何かあったかな」
「あいつなら大丈夫だ。俺が太鼓判を押す。あの『風の申し子』とやらは、どうか知らんがな」
イルファがしたたかに笑う。
「違いない」
アシャは苦笑を返した。
なまじの視察官(オペ)よりユーノの方が剣の腕は上かも知れない。
(本当になんて娘だ)
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登録日 2017.08.22 10:52
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