この話にお付き合いくださった方がどれほどいるか分かりませんが、お読み頂いた方は有難うございました（アクセス分析とかは怖いので見ない主義）

　元々、プロットを立てるのが大の苦手なんですが、今回の話に関して言えばプロットは蒸発しました。アンデッドネタなので、グールとかスケルトンとか出すぞ〜、ワイトの当て字は「狂死者」とかにしたらかっこいいかな？　主人公に血を提供した淫魔族と魔族も出すべき、そして　グランは殺すぞ　と思っていたんですが全部予定が狂いました。予定なんてあった？　そもそも存在した？？

　グランを殺そうと思っていたのは、表題が「……私は悪くない」なので、ヒロインが「悪かった」と自覚するまでを書いて終わらせようと思っていたからです。ヒロインが逆の立場になることで自分の罪を自覚する、という地獄のような鬱展開をやりたかった。しかし鬱を書く元気がなかった……鬱展開を書いている人の精神力ってすごいな（改めて心から尊敬）

　グランはめちゃくちゃ書きやすいタイプだったはずなんですが、年齢指定R15ゆえ全体的にセクハラをマイルドにしたせいで（あれでもマイルドなんです）、性的に変態な側面が削られて年下属性の方が強くなりました。といっても、実はヒロインの副官だった時代、口ではあれこれ言っていても一生触れられなくてもいいと思っていた、という逸話は余分な文章をごっそり削る過程で消滅しました。残っていたらもっと純愛野郎でしたが、その後濁ったしまあいいか……

　ヒロインは性格も容姿も全く決まらず、書きながら決めていったんですが（最後まで髪色が決まっていない）、何度も書いては消し、書いては消し……結局、よく分からん暴走っぷりを見せている場面だけを残したせいで、後半は暴走している印象しかない。ただ、このヒロインなら別にグランを殺さなくても状況が理解できるかな、と思ったのでグラン生存エンドとなりました。よかったよかった。いや良くない（セルフツッコミ）　プロットはどうしたんだ！

　……そんな感じでぐだぐだになってしまい（いつもそうだけど）完成まで五ヶ月ぐらいかかっています。長いな。

　早く次の、あっさりした適当なコメディとか書きたいな！　という気持ちで無理やり終わらせたんですが、本当はもうちょっと話を膨らませて、消滅したはずのサブキャラも添えて書いてみたいものです。機会があれば。