『闇を闇から』6.月の下(4)アップ。
大輔は京介が『ぼけ』にかまけて自分と遊ばないとたびたび癇癪を起こしていた。そうして、ある日、
『そんなにこいつが大事か』
『大ちゃんっ』
『こんなちっこいやつが』
『やめてっ』
『やめてほしかったら土下座しろよ』
頭擦り付けて頼んでみろよ、返して下さいって。
『返して下さいっ』
慌ててべたりと地面にひれ伏したのは、見たことのある時代劇のやり方で。
『違うだろ……地面、なめろよ』
『えっ』
『ああ、えーと、くつだっけか、そうだ、くつだな』
『そんなにこいつが大事か』
『大ちゃんっ』
『こんなちっこいやつが』
『やめてっ』
『やめてほしかったら土下座しろよ』
頭擦り付けて頼んでみろよ、返して下さいって。
『返して下さいっ』
慌ててべたりと地面にひれ伏したのは、見たことのある時代劇のやり方で。
『違うだろ……地面、なめろよ』
『えっ』
『ああ、えーと、くつだっけか、そうだ、くつだな』
コメント 0件
登録日 2017.08.12 13:01
0
件
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。