『闇を闇から』6.月の下(3)アップ。
「ここだよ」
黙って手を繋いだまま山を登って、京介は慣れた場所に辿りつく。
「綺麗なところですね」
じっと見ていた伊吹がぽつりと言って、思わず振り向いた。
「綺麗? ここが? ……寂しいところじゃないの?」
「ううん、凄く綺麗です」
微笑む伊吹が優しく繰り返してどきどきする。
どちらかというと月光を浴びて立っている、君の方がうんと綺麗だ。
口から零れかけたことばを京介は苦笑しながら呑み込む。
黙って手を繋いだまま山を登って、京介は慣れた場所に辿りつく。
「綺麗なところですね」
じっと見ていた伊吹がぽつりと言って、思わず振り向いた。
「綺麗? ここが? ……寂しいところじゃないの?」
「ううん、凄く綺麗です」
微笑む伊吹が優しく繰り返してどきどきする。
どちらかというと月光を浴びて立っている、君の方がうんと綺麗だ。
口から零れかけたことばを京介は苦笑しながら呑み込む。
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登録日 2017.08.12 00:15
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