家族葬でしめやかに葬儀を執り行った脳内記憶はある。健康だった頃の見る影もない、変わり果てた姿、狐狸妖怪の類いか？リアル聊斎志異を彷彿とさせそれを地で行くような遺体亡骸を見たトラウマ記憶もある。しかし、現に、本人がこうして元気に動きまわる姿を見ているのだから、それがなによりの証拠である！それにしても、帰りが遅い。うちのマンションは言うまでもなく集合住宅、玄関エントランスには集合ポストがあって、全戸、どの住戸にしても、別にうちだけ特別な仕様にしていた訳でもなく、おなじ鉄製；しつらえ造りであったのにもかかわらず、大体、どのくらいの時間帯に帰って来るか？というような、あたりはあらかじめつけていたものの、また、手クセみたいなものが果たしてあったのか？判然としないのだけれども、母親が、玄関エントランスホールに於けるうちの郵便ポストに郵送物がないか？チェックをするガタゴト♪（ガサゴソ♪）音にはなにか第六感みたいなものを感じ、いつも、うちのなかから容易に判定する出来たのだけれども、…一度、冥府に召され 亡くなってから、また改めて甦ったのだから、そんなにあちこち駆けまわったりしたら、肉体が保たないだろ？訝り 慮り とても心配になりながら、【続く ... 】