『闇を闇から』6.月の下(1)アップ。
「わぁ…」
「気に入った?」
「いや、気に入ったというか、なんて言うか」
ゆっくり足下に気をつけながら歩いたから、結構な時間が立ったはずだ。
美並が額にうっすら汗を感じたのを拭った矢先、ほらここだよ、と示されたのは、そこだけ樹木が切り倒されたのか、ぽかりと開いた場所だった。
昇った月が白々と照らす。
深く濃い山の空の下、黒々とした針葉樹に囲まれて、広場だけが明るく仄白く光っている。
小さな苗木や草の類はあるけれどみんな足首から膝下の高さで、それらの淡い緑が月光の中では銀色がかって見えた。
「気に入った?」
「いや、気に入ったというか、なんて言うか」
ゆっくり足下に気をつけながら歩いたから、結構な時間が立ったはずだ。
美並が額にうっすら汗を感じたのを拭った矢先、ほらここだよ、と示されたのは、そこだけ樹木が切り倒されたのか、ぽかりと開いた場所だった。
昇った月が白々と照らす。
深く濃い山の空の下、黒々とした針葉樹に囲まれて、広場だけが明るく仄白く光っている。
小さな苗木や草の類はあるけれどみんな足首から膝下の高さで、それらの淡い緑が月光の中では銀色がかって見えた。
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登録日 2017.08.09 08:56
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