ブラウン管のテレビを眼の前にして従姉妹と二人、水入らずでみなしごハッチのエンディングを観ているのだけれども、如何やら、従姉妹はその内容を理解していないらしい。俺は、仕方がないので、そのストーリーのメッセージみたいなものまで詳細に解説。そのストーリーはというと？みなしごハッチが、夢にまで見ていた人間の姿になるということを魔法によって魔法使いから叶えてもらうのだけれども、その立ち位置は、所謂、野比のび太ポジション。そして、そのメンタルはのび犬ではなくのび太にも劣る。また、お決まりというか、スネ夫的な奴と、ジャイアン的な奴が後方に控えている。時間は夕暮れどき、場所は、どっかの神社の境内で、なんか、サーカス団か、旅芸人かなんかの子倅集団の子供たちと仲良く遊び、お礼にそいつらからお菓子までもらう。飛び跳ねながらよろこび受け取りながら、ありがとう！本当にありがとう！と、涙ながらに一通りよろこんだ振りをはして、そいつらと別れ、そいつらが遠くに離れ、見えるか？見えないか？くらいになったところで、もらった菓子を総て地面に投げ捨てて、いきなり、足許にあった路傍の石を次々とそいつらに向かって絶え間なく投げ続け、投石により流血しているそいつらを指差しながら、スネ夫的なポジショニングの奴とジャイアン的なポジショニングの奴と一緒になって、ゲラゲラと腹を抱えて笑い転げている。…ほら、そーゆーところだよ！言わんこっちゃない！神的視点の持ち主だった魔法使いの逆鱗にみんなまとめて触れたらしく、また、元のみつばちの姿に戻されてしまうという、教訓的な内容であった。だから、こーゆーことはしてはいけませんよ？人間なんだから！みたいなことでしょ？と、小学生にでも判るように従姉妹にに説明をする、従姉妹は判ったような？判らないような？惚けたような微妙な表情。みなしごハッチを観たことがないから、俺は、夢中で如何やら、童話；蛙になった王子様と脳内マッシュアップしてしまったもよう...。