閉店間際、すべり込みでギリギリ セーフ！閉店ガラガラ♪夜のとばりのように されたシャッターを袂じ開けて、俺は睡眠服のまんま、洒落た物言いで特別注文、急拵えの急ぎ誂えでもって焼飯にカレーライス、それからおまかせの漬物つきスペシャルセット、カウンター越し、漬物がのせられた小皿を手渡されたのだけれども、向こうの不手際 不注意で不意にカンラカラカラ♪地殻に向かって落とされるものの、床面に内容物はブチマケられず、小皿は美しい弧を描きながら華麗に着地。…あ、いいですよ、いいですよ？なんつって、気にしていない振りをするのだけれども、本当のところは、よくない、よくない。所謂、謂うところの街の中華屋さん、気のいいおっさんおばさん？おじいさんおばあさん？老夫婦が営む、昔ながらの雰囲気が漂う、支那料理店なのだけれども、カウンター席で食事しながら、俺は、少量だと微妙だが、確かに味があることにふと気づく。大量に口に含み頬張りながら喰らうとちゃんと味がする！夢中に於いても味覚を嗜むことが出来、ここに「夢中食」（※ ｅｘ；宇宙食）を味わうことに成功！禊じゃないのだけれども、母親の具合が悪くなってからというものここ数年、五穀断ちをしていたその反動がこんなところに表出するとは！？そして、なんとかかんとか完食したのだけれども、そんな俺の脳裡を「…ここの料理、あんま期待とかしない方がいいすよ？」と、忠告した舘ひろしの言葉が掠める。どーゆーことなのだろうか？レトルトをレンジでチン♪してそのまんまメニューとして出しているという噂なら聴いたことあるような？ないような？そんな気もしないでもないが…？そのとき俺の勘繰リィー精神は全開だった！（※ ｅｘ；ハングリー精神）