『ラズーン』第二部 5.ソクーラの貴婦人(2)(個人サイトでアップ)。
男は立派な鞍飾りをつけた馬に茶色のチュニック一枚という軽装で跨がっていた。黒い髪に深く澄んだ青い目が印象的だ。
「やっぱり、アシャですね」
物御怖じせず快活な明るい声をかけながら近づいてくる。それに小さく溜め息をついて、アシャは笑みを浮かべた。
「お久しぶりです、エタ王子様」
「王子!」
レスファートの呆れ声に苛立った様子もなく、エタはあははは、と声を上げて笑い、ユーノ達を見回した。
「構いませんよ、ぼくは王子には向いていないらしいですからね、姉君の言うところによると」
それから意味ありげな視線をアシャに向け、
「どうしていきなり姿を消したんです? 姉君の悲しみようといったら……雪白(レコーマー)達を全部布地にしてしまいかねない勢いでしたよ」
女ったらしというのはこいつのこと…(ごにょごにょ)
「やっぱり、アシャですね」
物御怖じせず快活な明るい声をかけながら近づいてくる。それに小さく溜め息をついて、アシャは笑みを浮かべた。
「お久しぶりです、エタ王子様」
「王子!」
レスファートの呆れ声に苛立った様子もなく、エタはあははは、と声を上げて笑い、ユーノ達を見回した。
「構いませんよ、ぼくは王子には向いていないらしいですからね、姉君の言うところによると」
それから意味ありげな視線をアシャに向け、
「どうしていきなり姿を消したんです? 姉君の悲しみようといったら……雪白(レコーマー)達を全部布地にしてしまいかねない勢いでしたよ」
女ったらしというのはこいつのこと…(ごにょごにょ)
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登録日 2017.07.29 09:03
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