松ちゃんに脚本を採用された流れで（…どんな流れだよ？）河川敷での青空歌舞伎、地芝居？地歌舞伎？重層 重厚 南無ヘヴィメタリックな鎧兜を身に纏いながら俺は科白をなんにも憶えていないまま即席の河川敷舞台に上がる。そした、頼み綱は引き裂かれ、縋る藁束は散乱中。ポケットのなかのカンペと思しき紙片はただのなにも書かれていない無地の紙切れだった。さいわいにも俺の科白は、只管、共演者の科白の繰り返し、所謂、鸚鵡返しだったのだけれども、細かなニュアンス、助詞校正、副詞の乱用、及び 語尾のイントネーション韻とＮａｔｉｏｎだとかを極度にあやまりながら科白を吐いたらものだから、さァ、たいへん！監修者の少女脚本家が飛び出して来て、あやまりを訂正されるかと思いきや、指摘されるどころかこちら(少女脚本家；側)が、間違っているのだと、疎まれ役をかって出られたものだから、俺はあわてて間違っていたの俺の方さ！間違ったっていいじゃないか！と詰め寄るのだけれども、取り敢えず、俺の話を聴けぇ！言い分だけでもいい！出来たらイーブンぐらいには持っていきたいのだけれども、とりつく島を見つからない形而上；オーシャンパシフィックひとりぼっち。孤独記録を樹立しながらふと空を仰ぎ見ると懐かしい風景に心が綻ぶ。明日は我が身、行きたくはないむこうぶち。彼岸梯子でいけば楽し むこうぶち、住めば都のむこうぶちパラダイス！！！！！