segakiyui

segakiyui

『ラズーン』『これはハッピーエンドにしかならない王道ラブストーリー』連載中。メルマガ『ショートストーリーシリーズ』『指令T.A.K.I』『ドラゴン・イン・ナ・シティ』展開。

『ラズーン』第二部 4.視察官達(5)(個人サイトでアップ)。

 気を失う寸前、ユーノは微かに微笑んだ。全てをわかったかのように。全てを諦めたかのように。
(そうだ)
 アシャは心の中で低く呟く。
(そうやって気を失っていろ)
 できることなら、何も気づかず、何も知らぬままでラズーンに辿り着くのが一番幸せなのだ、ハイラカや多くの『銀の王族』のように。
(死なせるぐらいなら、と思ったが)
「…辛いな」
 アシャは温まってしまった布を絞り直して、汗に濡れたユーノの額を顔をゆっくり拭う。
コメント 0
登録日 2017.07.17 09:03

コメントを投稿する

1,000文字以内
この記事に関するコメントは承認制です

ログインするとコメントの投稿ができます。
ログイン  新規ユーザ登録

0

処理中です...

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。