はい、どうもこんばんは。片喰です！
ちょっとした疑問なんですが、ここ（近況ボード）を見てくださっている方って果たしていらっしゃいます……？
いまのところは挙手以外の方法で確かめる術がないのがもどかしい～！！（ご無理はなさらず……！）
おひとりでもいらっしゃる事を願って、本日も更新していきます！

タイトルにも入れましたが、今回は『ある船乗りの懺悔』のネタバレが含まれるのでご注意くださいね！
「時代の犠牲者たち」、「失い、残されたもの」あたりの内容です。

準備はよろしいでしょうか？
では、早速まいりましょう！！

少年グループの被害に遭った人たちが、どうしてわざわざ彼らのいない時間にアジトに火を放ったのか。
むしろ全員の在宅中を狙えばよかったのではないか……そう思いませんか？

そこには実はふたつの理由がありました。

ひとつめは、相手が悪党であろうと自分たちが殺人を犯す事に躊躇いがあったから。
倫理的に……というのは大前提として、彼らより悪者になりたくなかったという心情も、もしかしたらあったかもしれません。

そして、ふたつめ。重要なのはこちらです。
もし少年たちのいる時間に放火していた場合、体を包む炎が彼らの犯してきた罪を浄化する事を恐れたからです。
作中の世界にも宗教があり（少年たちも毎週礼拝に行っていましたね）、それぞれ信者を擁しています。
あちらでもやはり、火や炎には浄化の力が宿るという思想があるようで……
現実世界でいうところのカトリックにおける煉獄がわかりやすいでしょうか？
もし少年たちを葬る事に成功しても、その炎で身を清めてしまっては意味がありません。
被害者たちは少年たちを確実に地獄送りにしたかった……救いなど一切与えたくなかったんです。
底意地が悪いですね……（主に作者の）

以上を踏まえて再読すると、他にも見えてくるものがあるかもしれません。

こんな風に、話の展開上……というだけでなく、ここにはこんな理由が隠されていました！！　というような裏話・裏設定のお話もまたしていけたらと思います。
長くなりましたが、お付き合いいただきありがとうございました！