『闇を闇から』闇を見る眼(4)アップ。
もう一軒つき合って。すぐ近くだし、おいしいコーヒー飲みたくない?
そう誘われて、これが最後ですよ、と念を押したのは、プライベートなつき合いはこれっきりだと言う意味を含めたつもりだった。
真崎がどう思っていようが、牟田はずっと意識している。ただでさえ微妙な自分の立場をこれ以上ややこしくする気はない。なにせ、職場や仕事内容は気に入っているのだ、できればこのまま穏便に何ごともなく過ごしたい。
だが、ここだから、と連れていかれたのは上品な和風のエントランスが印象的なマンションで、どう見ても店が入ってるふうではない。
「課長?」
「はい」
「これのどこがカフェなんですか」
「カフェなんて言ってないよ?」
「は?」
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登録日 2017.07.14 11:57
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