『ラズーン』第二部 4.視察官達(2)(個人サイトでアップ)。
危うい足取りで近づいてくると、ユーノは崩れるようにベッドに腰を落とした。呼吸が弾んでいるのを必死に堪えてごまかそうとする。
(がたがたの体のくせに)
だから、こういう手も使わざるを得ない。何食わぬ顔で薬入りのスープを差し出す。
溜め息をついて、ユーノが中身を掬って一さじ一さじ呑み込んでいく。
「ん…おいし…」
満足そうな甘い声が零れた。
「マノーダって料理がうまいんだね」
「ああ、ナストもそこに惚れたらしいな。三日手放しでのろけられていたから、どんな料理がどううまいか、俺でも説明できるぐらいだ」
「ふふ…っ」
どこか寂しく響く声で笑って食事を終えたユーノが、ふわ、と小さなあくびを漏らした。
「あ…れ…」
(がたがたの体のくせに)
だから、こういう手も使わざるを得ない。何食わぬ顔で薬入りのスープを差し出す。
溜め息をついて、ユーノが中身を掬って一さじ一さじ呑み込んでいく。
「ん…おいし…」
満足そうな甘い声が零れた。
「マノーダって料理がうまいんだね」
「ああ、ナストもそこに惚れたらしいな。三日手放しでのろけられていたから、どんな料理がどううまいか、俺でも説明できるぐらいだ」
「ふふ…っ」
どこか寂しく響く声で笑って食事を終えたユーノが、ふわ、と小さなあくびを漏らした。
「あ…れ…」
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登録日 2017.07.14 11:53
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