本日より、「とある村での半農半勇てげてげライフ」の週刊連載を始めました。

突然ですが、「半農半Ｘ」という言葉を、耳にしたことはありますか？
1990年代に、塩見直紀氏が提唱したライフスタイルです。　
一日の時間のうち半分を「農」に充て、食料や燃料といった生活必需品を自給し、
残りの時間では、自らの特技や特性、すなわち「Ｘ」を生かして社会に貢献し、
それで受けた報酬は、自給が難しいサービスの購入などに充てる、というものです。

あなたには、どんな「Ｘ」がありますか？
今、それを生活の糧にできていますか？

歌、イラスト、グルメ、野球、動物、エッチなこと、ゲーム、昼寝。
好きなことをしている時、人は輝きます。
ただ、それだけで食っていくのは難しい。だから大人になると皆、「好き」を手放してしまいます。あたかも、それが人生に必須の通過点だとすら、思っています。

でももし、一日の半分を「農」に充てることで、食っていくことができるとしたら？

残りの時間は、好きなだけ、好きなことをしていればいいのです。しかも、それで僅かでも、報酬がもらえれば、こんなに嬉しいことがあるでしょうか。

幸せとは、自由であること。
自由とは、好きなことをできること。　
ただし、好きなことを続けていくためには、知恵が必要です。
その知恵を弁えているのが大人です。
一人前の大人とは、賢くて、自由で、幸せなものなのです。
この「半農半Ｘ」のライフスタイルこそ、その「知恵」であると、私は思っています。

ところで本作は、その「Ｘ」に、なぜか「勇者」というファンタジー要素を入れてしまいました。
どうしてそうなったのか、私にもよくわかりません。
私がドラゴンクエストや、ゼルダの伝説のファンだからかもしれません。
たぶん、好きだから仕方なかったのです。

それにしても勇者って何者なんでしょう。
彼らがその答えを探し出し、「一人前の大人」になるまで、どうかお付き合いください。

追伸：もし「半農半Ｘ」生活を現実のものとする場合、住まいは都市部よりも地方に構えた方が、圧倒的に有利でしょう。
暖かく、生活コストが低く、農資源に富んだ、おあつらえ向きの土地があります。
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