蒔望輝(まきのぞみ)

蒔望輝(まきのぞみ)

蒔 望輝(まき のぞみ)と申します。 本サイトに掲載した小説は『小説家になろう』様でも掲載予定です。 ご意見、誤字・脱字等あればお寄せ下さい。

「種まくモノ、植えるヒト」第十三章、完結しました

ヒトはなぜ孤独を感じ、
ヒトはなぜ寂しさを感じ、
ヒトはなぜ苦しさを覚え、

そして、依存し合うのか――

ついに前半戦終了です。真由乃たちの戦いはまだちょっと続きますが、真由乃にとっては大きな転換点となりました。

ところで、「依存」は前半戦の1つのテーマでもありました。ヒトが強い感情を抱くとき、それは依存が密接に関係すると思います。
対象は、ヒトモノ自分、多岐に渡ると思います。
度合いは違えど、誰しもが陥る、ある種の精神状態なのでは無いでしょうか。
私自身は、強い依存は「毒」になってしまうと考えています。毒は、身体にも心にも、時としてお財布にも回り着実に蝕んでいきます。
一度毒に掛かってしまえば、症状を和らげるには解毒剤、あるいはさらに強い毒が必要です。
解毒剤は簡単には手に入りません。そもそも毒の特効薬は、今後も一生見つからないでしょう。いや、「忘れる」という強硬策がありますね。

真由乃は、今回もう1度自分と向き合って記憶を思い出しました。それは、せっかく治まっていた毒の痛みを、自分から起こす勇気ある行動です。
そして、真由乃はこの行動によってさらに強くなったのです。

強すぎる毒は害ですが、一定量の毒はヒトを成長させるタネに成り得るのです。でも、毒は毒ですから1人では耐えられません。必要なのは、他の何か、自分じゃない他の誰かです。
毒に冒されても支えになってくれる何かを、誰かを見つけてください。
こうやってヒトは、依存し続けて、これからも生きていくはずです。

長くなりましたが、次章はお遊びを挟んで再開します。
今後も週2ペースでの活動を続けたいので宜しくお願いします。
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登録日 2022.10.29 00:34

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