手塚エマ

手塚エマ

【東京ラプソディ】第10回BL小説大賞奨励賞を頂きました。本作は単行本で販売中です。好きな食べ物はアサリの味噌汁と舞茸の天ぷら。 私の死に水はアサリの味噌汁で取って欲しい。

BL小説大賞【東京ラプソディ】更新&裏話

【彼は私の主人であり、下男でもある】

昭和初期のレトロモダン。
主従逆転。
健気受け×溺愛執着執事攻め

BL小説大賞応募作です。

私の知人に、昭和初期に女学生だったという女性がいました。
東京の自宅には、住み込みの『姉や』がいたそうです。
『姉や』は家事のほか、いつも着物などの縫物をしていたのだとか。
それが行儀見習いでもあり、花嫁修業だったのだそうです。

この女性のお父様は、陸軍の軍医でいらっしゃいました。
戦争が激化するにつれ、中国の上海の日本人居留地に疎開されたそうです。
上海へは、民間の蒸気船で移住されたと聞きました。

その蒸気船には、海に面した大浴場も、あったそうです。
蒸気管が船中を温めていたので、真冬でも寒いと思わなかったとか。
どうして爆撃に合わなかったのかは、不思議ですけど。

平和な上海にいるうちに、戦争はいつのまにか終わっていた。
それが、この女性にとっての太平洋戦争だったようです。

帰国した戦後は、自家用車なんて皇族しか乗っていなかったとか。
日本人のピアノ教師なんていないから、
ピアノ教師は、外国人しかいなかったとか。

本作に関わるエピソードに、たくさん使わせて頂きました。
登録日 2022.10.15 22:23

コメントを投稿する

1,000文字以内
この記事に関するコメントは承認制です

ログインするとコメントの投稿ができます。
ログイン  新規ユーザ登録

2
2022.10.17 11:42
手塚エマ
手塚エマ

いつも応援して下さって、ありがとうございます。
このご婦人とお会いしたのは、
東京ラプソディの執筆を中盤まで進めていた頃でした。

ですので、天の采配といいますか。
昭和初期から戦後までの、上流階層の空気感を肌で感じることができました。
また、ご婦人の思い出として語られる、
リアルなエピソードは、書籍ではなかなか書かれていない話でもあり、
次から次へと質問攻めにしていました。

もうお亡くなりになられましたので、良い思い出として大切にしています。
そして、東京ラプソディという物語の一部として、
使わせて頂いたことに対して、今でも感謝しています。

解除
2022.10.15 23:18
ヤン

その女性との出会いが、この小説を作り出した、とも言えるでしょうか。
私は、この小説の時代や舞台設定が好きなので、その方に感謝したいと思います。
もちろん、素敵な小説を紡いでくださる手塚さんにも感謝しています。
更新、楽しみにしています。

解除
2

処理中です...

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。