ちょっとまじめな話をすると、
現代では18歳未満の子供を兵士にすること、15歳未満の子供を労働させることは、国際的に認められていません。もちろん性的搾取も同様です。
でもそういう倫理が制度化されたのは長い人類の歴史の中でつい最近のことで、経済が発展して生活に余裕ができたから叫べることであって、実際今でも経済的に余裕のない地域では当たり前のように子どもたちが搾取され続けているのが現状です。
「あるべき姿」はもちろん子供が守られる世界なんだけど、歴史的にも地理的にもごくわずか。
世界の、歴史の「当たり前」が、果たしてどっちなのか……
もしかして様々な権利が守られる世界は、奇跡のようなレアケースなのかも。

そんなわけで、この物語の世界でも子どもたちが割とひどい目にあってますが、長い歴史の中のどこか、あるいは今この瞬間もどこか遠くの場所で、同じような目にあっている子どももいるかもしれない……
そんなことを想いながら書いています。