無数の葉と一本の幹

 例えばここに、複数の面を持つモノがあったとします。この状況ではコノ面が強調され、あの状況ではアノ面が強調され、その状況ではソノ面が強調されるといった感じですね。そのたった一つの面を指し、「これこそがこのモノの究極的本質だ」と主張する人がいたら、皆さんはどう思いますか?

 木を想像してください。その木には、無数の葉が茂っています。一枚一枚の葉は別の場所にある別の個体ですが、それら全ての葉は、一本の太い幹から別れた枝の先端に茂っているとします。この木を、人間社会に流通するお金とするなら、葉の一枚一枚はお金が持つ一つ一つの面になり、そして幹が、お金の本質になるのではないかと私は思います。

 究極的なんて御大層な語彙が付いたら、「この宇宙における木の本質とは」的な、哲学的な方向へ行ってしまうんですけどね。

 続きは次回に。
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登録日 2022.09.01 07:04

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