幼馴染み
ゆう子は近所の幼馴染みだった。僕と同じく小柄でベビーフェイス。小学校の頃のゆう子はともかく活発だった。男の子と混じって率先して悪さをしては叱られていた。高学年の時の担任は若い女の先生だったけど、容赦なかった。悪戯した男子と一緒に教室の前に呼び出して一列に並べ、ポリバケツの蓋でゆう子のお尻を思い切りひっぱたいた。ゆう子はいつもデニムの短パンをはいていた。先生もゆう子だけは男の子扱いだった。僕はおとなしかったので、前の方の席でいつもその光景を他人事のように見ていた。
立場が逆転したのは中学生になってから。ゆう子は思春期のせいかおとなしい女の子になっていった。反対に僕は松本先生に睨まれ、クラスの叱られ役になっていった。僕はゆう子が担っていた悪戯っ子の役を代わりに受け入れた。教室ではゆう子の目の前でお仕置きをされた。ゆう子は突き放すような笑みを浮かべていた。ゆう子はまたおしゃべりなので、他のクラスの生徒や家に帰っても僕がお仕置きされたことを言いふらしてしまう。高校も同じだったので、同学年の女子には筒抜けになっていた。それは恥ずかしかった。
でも仲はよかった。中学の頃はお揃いの黒の短パンをはいて塾に行ったりした。学校の帰り道に近所の公園に立ち寄った。木のベンチに座るとひっぱたかれたお尻がまだ痛いと言うと、ゆう子は屈託なく笑っていた。
やはり女の子の方が早く大人になっていくようだ。だんだん僕らは、姉と弟のような関係になっていった。
立場が逆転したのは中学生になってから。ゆう子は思春期のせいかおとなしい女の子になっていった。反対に僕は松本先生に睨まれ、クラスの叱られ役になっていった。僕はゆう子が担っていた悪戯っ子の役を代わりに受け入れた。教室ではゆう子の目の前でお仕置きをされた。ゆう子は突き放すような笑みを浮かべていた。ゆう子はまたおしゃべりなので、他のクラスの生徒や家に帰っても僕がお仕置きされたことを言いふらしてしまう。高校も同じだったので、同学年の女子には筒抜けになっていた。それは恥ずかしかった。
でも仲はよかった。中学の頃はお揃いの黒の短パンをはいて塾に行ったりした。学校の帰り道に近所の公園に立ち寄った。木のベンチに座るとひっぱたかれたお尻がまだ痛いと言うと、ゆう子は屈託なく笑っていた。
やはり女の子の方が早く大人になっていくようだ。だんだん僕らは、姉と弟のような関係になっていった。
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登録日 2022.08.25 10:25
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