そんで、あの、これから本篇に突入、…って、本篇というほどの大それたものではなく小それたものなのだけれども、おじさんの遺品整理をしていたら小学生の頃の通知表が出て来て李香蘭は山口淑子か？そうではなく備考欄に、問題行動は特にありません。しかし、いつも自分のやるべきことはちゃんとやるだけやってそれが済んだらなにもせず澄ました顔でひとり席に座って、クラスメートの誰がなにか困っていようがおかまいなしまったく気にも留めず歯牙にも掛けず涼しい顔をして佇み、なにか困ってたら助けようというような素振りも見せずなにもしないでぼうっとしながら平然としている姿、及び 様子には、先生、閉口してしまいます。もっと、　　のこころを持ちましょう！みたいな文言があって、おれにもなんか思い当たる節々の痛み再発ディストリビューション、大学のとき、研究室の掃除をやる気なし男節全開でくっそダラダラやっていたら、みんなで使うものだから綺麗にしよう！だとか他人に奉仕するというような滅私奉公のこころだとかをまったく持ち併せていないというおれの馬脚が顕現してＭｙスタンド、馬頭観音ならぬ、馬脚菩薩が大暴れ、さらにはおれの怠惰臭がダダ洩れしていることにおれはまったく気づかずにテキトーに掃除しながら無意識に粗相をしていたらしく、「お前は、大学生にもなって、箒の使い方も知らんのか！？」なんて、担当の教授にめちゃくちゃ怒られたのだけれども、その様子を見ていた同級生が、いざ、うちに来てみたら、部屋はちゃんと片づいているわ、インテリアも統一してあるわ、チリひとつないほどでもないのだけれども男やもめにしては蛆が沸く隙は元より托卵させる　　も見せずに銀蝿一匹飛んでおらず銀蝿一家ではないがこれが新・男の勲章、…なんか、雑誌みたいじゃん？とかなんとか言われちゃったりもして、なんでいつも学校でちゃんとやらないの！？やればいいじゃん！とか、めちゃくちゃ驚かれた思い出が再燃、なんかへんところが似てるんだよなァ？なんて争えない血脈について再考しながら。