正義の曖昧さについて。

法治国家における正義とは多数決です。
組織票だろうと、実弾（金）をつかおうと、
勝てば正義です。

丸腰の平和主義者が、
利己的な暴漢に斃されたのか？

違います。
上に立つものは武装せずとも、
代わりに護衛が武装します。

護衛が先に気付いていれば、
いかに少数あるいは単数であろうと、
敵が武装している以上、
無力化するまで攻撃は続きます。

急所を一発で終わらすなんてことは、
たぶんなかったでしょう。
多臓器を無数に傷つけられ、
無惨にやられたと思います。
たまたま、弱者が戦力をつかい切り、
強者が無傷で捕まえただけ。

これで解決ではないです。

日本には死刑制度があるので、
判決によっては、
国民の総意として、
武装解除した少数派を殺害することになります。

たしか、『絞首刑』でしたよね、日本は。

縛首は首吊りとは違いますよ？
脳に栄養や酸素がいかなくなって、
気絶して亡くなるとかじゃないです。

首に紐を括って、
高いところから落とすんです。

気管が潰れるので、
酸欠になるのは脳だけじゃないです。
息ができず、溺れた状態になります。
さらに、体重により頸骨が頭骨から外れ、
肉だけでぶら下がる状態になります。
これは、切断こそしていませんが、
ギロチン刑と結果は同じです。
ギロチンは残酷だけど、
縛首は違うなんてのはイメージの問題です。

そう見えなくても、暴力対暴力なんです。
多数派の頂点に近い存在が斃されることは、
近年あまり聴きませんでした。

少数派の暴力は、
わかりやすい暴力です。

暴力は暴力なので、
悪漢には違いありませんが、
それはあくまで観ている側が、
無関係だと自覚しているに過ぎません。

悲しく恐ろしいことは起きてほしくない。
今回は起きてしまいましたが、
皆が嫌うから嫌う。
皆が悪だと言えば悪ではなく、
なにが起きたのか、
自分にとって、それがどういうことなのかを、
騒ぎに巻き込まれずに静観したいと、
個人的には思います。

ニュースで言っているから真実だと、
鵜呑みにすることも危険だぞと、
自分に言い聞かせたいです。
タックスヘイブンは「脱税ではない」と、
公表された事実は隠せないから報道したけど、
そう断言した人たちです。
同じ口が「思想犯ではない」と断言しています。
空気に流されず、警戒すべきです。