ネガティブ勢力の価値観に汚染されてしまった日本の学校教育に、話を戻しましょう。

　A君は、お金に多大な疑問を覚える子供でした。お金は人の崇高さの現れであると同時に、人の醜さの現れでもありました。お金は人を気高くすると同時に、人を汚らしくもしました。十代後半になり経済や税金を理解できるようになると、現行の経済学と税金制度には巨大な矛盾があると感じるようにもなりました。然るにＡ君は、矛盾の少ない未来の経済学と税金制度について考察していきました。

　一方Ｂ君は、お金や経済学や税金制度に疑問を感じませんでした。お金のせいで人がどれだけ不幸になろうと、お金が人をどれほど醜くしようと、それがB君の心に響くことはありませんでした。ただ暗記力には恵まれていたため、テストではA君より遥かに高得点を取っていました。

　さあでは皆さん、考えてください。日本の大学の経済学部教授になり易いのは、A君とB君のどちらでしょうか？　そうそんなの、考えるまでも無いですよね。

　続きは次回に。