『ドリーム・ウォーカー』8. パンドラの箱(1)アップ。
僕の知らないところで何かが起こっていてそれに巻き込まれてしまったか、それこそ悪い夢を見ているに違いない。
朗と、その友人二人に、店からそれほど離れていない、マンションとマンションの間に挟まれた小さな駐車場の奥に連れて行かれ、財布の中身とGショックを取り上げられても、僕はまだそう思っていた。
「あんまり、持ってないなあ」
朗があっけらかんとほがらかに、僕の財布を開けて言った。
「リカとデートするのに、こんなんじゃ足りなかったろ、ホテル代もありゃしない」
自分がしていることに何のやましさも感じていない、平然とした声。
朗と、その友人二人に、店からそれほど離れていない、マンションとマンションの間に挟まれた小さな駐車場の奥に連れて行かれ、財布の中身とGショックを取り上げられても、僕はまだそう思っていた。
「あんまり、持ってないなあ」
朗があっけらかんとほがらかに、僕の財布を開けて言った。
「リカとデートするのに、こんなんじゃ足りなかったろ、ホテル代もありゃしない」
自分がしていることに何のやましさも感じていない、平然とした声。
コメント 0件
登録日 2017.06.21 09:08
0
件
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。