自然界にはない仕組み

 お金を創った創造主の意図を正しく理解すれば、世界恐慌の原因を解明できるかもしれない。その推測のもと、私は早速お金について考え始めました。

 当初はそれを、数日や数週間で解ける問題と感じていました。「自然界には労働の対価を払う仕組みがある」と気づいたのが、そう感じた最大の理由です。たとえば花の「蜜をあげるから受粉を助けてね」が、それですね。また「金は天下の回りもの」という言葉と食物連鎖に、循環という共通項を見つけたのも大きかった。といった具合にお金でこそないものの、お金に相当するモノを、私は自然界に沢山見つけていたのです。

 しかし前回述べたように、お金の解明には三十年以上の歳月が必要でした。その始まりとなったのは、経済学を学び始めた事でした。経済学には、自然界には存在しない仕組みが溢れていたのです。

 続きは次回に。
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登録日 2022.05.20 06:11

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