視聴率至上主義

 件の伝道師が浮浪者に見える社会の構築に、TVと出版業界と教育界は巨大な力を揮いました。今日はTVについて、その一例を挙げましょう。

 ドリフターズのリーダーとして活躍したいかりや長介さんが、テレビ業界人としてドラマに出演したことがあります。その家は祖父のいかりや長介さんと、息子さんとお孫さんの三人ともが、業界人という設定でした。祖父の長介さんは、「放送局は公共の利益になる番組を造らねばならない」という、昔気質の人物でした。対して孫は今時の、「視聴率を取れさえすれば良い」という人物。そして両方の世代に挟まれた息子は、昔気質も今時も理解できるという設定でした。

 長介さんの世代の番組を見て幼少期を過ごした私は、件の伝道師を色眼鏡で見ない社会を想像できます。

 しかしそれが視聴率至上主義の世代に替わってからは、色眼鏡で見る社会しか想像できませんね。

 続きは次回に。
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登録日 2022.05.02 06:35

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