『ドリーム・ウォーカー』5.夢のかけら(4)アップ。
コーヒーメイカーからはずしたポットを持ち上げ、春日はカップにゆっくりと、濃い茶色の液体を注いだ。熱くてしっかりした、強い香りが重ねて広がる。
「ミルクと砂糖はそこにある。スプーンはテーブルの引き出しだ、適当に出して使ってくれ。トーストは二枚、スクランブルエッグにソーセージ。ジャムは?」
フライパン片手に首を傾げて尋ねられて、僕はうろたえた。
「あ、ジャムいらない…じゃなくて、そんなに気を使ってくれなくても」
「気を使ってるんじゃない」
春日は平然と答えた。
「ぼくもこれから食べるんだ」
「あ、そうなんだ」
「ミルクと砂糖はそこにある。スプーンはテーブルの引き出しだ、適当に出して使ってくれ。トーストは二枚、スクランブルエッグにソーセージ。ジャムは?」
フライパン片手に首を傾げて尋ねられて、僕はうろたえた。
「あ、ジャムいらない…じゃなくて、そんなに気を使ってくれなくても」
「気を使ってるんじゃない」
春日は平然と答えた。
「ぼくもこれから食べるんだ」
「あ、そうなんだ」
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登録日 2017.06.12 21:10
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