頁008×:母の愛のコトダマ 前
うららかな午後の日差し浴びる電車内。
人もまばらでどこかのんびりとした空気が漂っている中、あたすよりも確実にヤングなママンとサン(息子)がよくある文字勉強をしていた。
サン
「た…ばた…」
ママン
「当たり♪」
サン
「こ…ま…こめ…」
ママン
「こまごめ。残念!」
いつの世も駅の名前やビルの看板で文字の勉強をするのは変わらないんだなぁ…。
まばらな乗客も、心なしかその親子のやりとりに癒されているようだった。
電車の振動とその親子の会話が、心地良い音楽のように感じられた。
ハイそこ、クサいとか言わなーい。
サン
「す…が…も…」
ママン
「お~、言えるようになったね~☆」
サン
「えへへw」
ああ、毎回こうやってるんだなぁ。
まさに継続は力なり、だな。
ママン
「次はどうかな?」
サン
「…おお…つか…」
ママン
「当たり♪ さすがママの子!」
ちょっと誉めすぎな気もするけど、子供の内はそうやって多すぎるくらいの愛情を貰って育った方がいいのかもしれない。
(続く)
コメント 0件
登録日 2022.04.07 15:09
0
件
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。