3年着なかったら捨ててもいい服。でも捨てるのが進まない。もうちょっととか、まだ少しとか、未練を並べて箪笥に戻すからいつまでたっても捨てられない。
　冷蔵庫のちょっと変わった食材もそう。
　食べ方がよくわからない。
　果物もそう。
　食べるタイミングが難しい。家族に出すタイミング。ご飯の後に出そうとすると、もうみんなお腹いっぱいで、今一つという感じだし、かといってご飯と一緒に出そうとすると準備に時間がかかって、こちらが食べるのが出遅れるので怯む。
　ただでさえ子どもらが食べ盛りのころは、振り返ると主菜がなくなりかけているのがざらだった。今は違う。量も減ったし、何よりまず、私が席に着くのを待っててくれる。焦りながら先食べてていいよと声をかけても待っててくれる。言ってることと違うけど嬉しい。気づかれてるのかも知れない。何度声をかけても待っててくれる。慌てて席につく。えへへと零れてしまう笑い。