『BLUE RAIN』11.PINK TONGUE アップ。
めいっぱい、泣かれてしまった。
朝から自己嫌悪で死にそうだ。寝起きのぼんやりした頭の中にくるくる回っているのは、夕べのスープの潤んだ緑の目で。切なそうにしゃくりあげるから、ついつい繰り返し唇を貪った。
それでも、ほんとにきわどい一線でかろうじて踏み止まって家に帰したつもりだったのだが。最後までスープは辛そうで。
「やっぱ、まずかったのかなあ」
男相手に迫ったこどなどなかった。確かに始めはジェシカ恋しさからだったが、唇を重ねるほどにとろとろと湧いてくる、スープの中の温かな水がうまかった。どれほど吸っても足りない気がして、ついつい我を忘れてしまった。
実は今でも少し身体がおかしい。それでも、スープを帰してから、自分で多少対処はしたのだ。だが、ちらちら揺れていたピンクの舌とか、それが融けるように消えていく口とか、微かに漏らす溜息とか、とにかく何を思い出しても煽られるばっかりで。
「10代のガキかよ」
諦めて元気のいい息子に付き合うべく、シャワーを浴びることにした。
朝から自己嫌悪で死にそうだ。寝起きのぼんやりした頭の中にくるくる回っているのは、夕べのスープの潤んだ緑の目で。切なそうにしゃくりあげるから、ついつい繰り返し唇を貪った。
それでも、ほんとにきわどい一線でかろうじて踏み止まって家に帰したつもりだったのだが。最後までスープは辛そうで。
「やっぱ、まずかったのかなあ」
男相手に迫ったこどなどなかった。確かに始めはジェシカ恋しさからだったが、唇を重ねるほどにとろとろと湧いてくる、スープの中の温かな水がうまかった。どれほど吸っても足りない気がして、ついつい我を忘れてしまった。
実は今でも少し身体がおかしい。それでも、スープを帰してから、自分で多少対処はしたのだ。だが、ちらちら揺れていたピンクの舌とか、それが融けるように消えていく口とか、微かに漏らす溜息とか、とにかく何を思い出しても煽られるばっかりで。
「10代のガキかよ」
諦めて元気のいい息子に付き合うべく、シャワーを浴びることにした。
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登録日 2016.09.26 20:20
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