『アンカー』6アップ。
リーン、リーン。
リーン、リーン。
リーン、リーン。
鳴っている電話を、広子は膝を抱えて見つめている。
夫からではない。息子からでもない。では、誰からだろう。あの女に決まっている。夜中の二時。眠っている夫の横から電話しているのだろうか。それとも、夫公認の嫌がらせだろうか? それはすごい。
広子は二十数回続いたコール音の果てに、立ち上がって受話器を取り上げた。
『もしもし』
ささやくような女の声。
リーン、リーン。
リーン、リーン。
鳴っている電話を、広子は膝を抱えて見つめている。
夫からではない。息子からでもない。では、誰からだろう。あの女に決まっている。夜中の二時。眠っている夫の横から電話しているのだろうか。それとも、夫公認の嫌がらせだろうか? それはすごい。
広子は二十数回続いたコール音の果てに、立ち上がって受話器を取り上げた。
『もしもし』
ささやくような女の声。
コメント 0件
登録日 2017.05.21 22:40
0
件
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。