「悪役とりまきモブ令嬢、ヒロインいびりで逆転人生!?ヒロイン無双で勝てませんがね!」五話目解説。

なんちゃって古文調の文章解説です。

 ――よんどころない事情から、祖国を離れて幾月か。
 寄る辺ない身の儚さに、思わずうつむく我が頬に
 添えられたる温かき、君のその手の慕わしさ。

 あゝ、罪深きはその情け。
 ならぬならぬと思えども、こぼれ溢るる思いの丈を
 いかにせんとて宵の月――

 抜粋という形なので、前後の状況が明記されていませんが、男女関係の示唆(我が頬に添えられたる…君の手=わたしの頬に触ってるあなたの手)と不倫関係を匂わせる言葉”罪深き”、”ならぬならぬ(=いけないわいけないわ)”や、”いかにせんとて(=どうしたら)”に隠された続く”よいの?”をかけ言葉として、”宵の月”という言葉を出してきて、この場面が夜であることを語っています。不倫関係にある男女の夜の逢瀬――実はR18場面なのです。
 
 本編、色気のかけらもないのに、こんな形でR18なんて、作者もびっくり。
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登録日 2021.09.12 15:43

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