『BLUE RAIN』9.YELLOW SIGN アップ。
署は奇妙に静まり返っている。
確かに今殺人事件の通報があったのだから、みんな一斉に出払った。しかし、ラルゴの護衛のルシアは残っているはずだし、署長は連絡統括でいるはずだ。
俺は車にスープを残したまま、慣れた署内へそっと忍び入った。
おかしい。どうも何かがおかし過ぎる。
足音と気配を殺し、まるで犯人の立てこもる家の中を歩くように進んでいくと、前方に人影が動いた。
「ねえ、ほんとにいいの?」
無遠慮であっけらかんとした声はジットのものだ。留置されてるはずなのに、どうしてこんなところで呑気な話し声がする?
「後からやめたって言われても困るんだけど」
「……」
相手の声はぼそぼそとしていてよく聞こえない。
「え、あ、そうなの、あんたが?」
何?
「あんたが依頼主だったんだ?」
何だって?
確かに今殺人事件の通報があったのだから、みんな一斉に出払った。しかし、ラルゴの護衛のルシアは残っているはずだし、署長は連絡統括でいるはずだ。
俺は車にスープを残したまま、慣れた署内へそっと忍び入った。
おかしい。どうも何かがおかし過ぎる。
足音と気配を殺し、まるで犯人の立てこもる家の中を歩くように進んでいくと、前方に人影が動いた。
「ねえ、ほんとにいいの?」
無遠慮であっけらかんとした声はジットのものだ。留置されてるはずなのに、どうしてこんなところで呑気な話し声がする?
「後からやめたって言われても困るんだけど」
「……」
相手の声はぼそぼそとしていてよく聞こえない。
「え、あ、そうなの、あんたが?」
何?
「あんたが依頼主だったんだ?」
何だって?
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登録日 2016.09.24 09:42
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