この物語は、レナがすでに亡くなったうえでの康太の回想から始まります。
人を愛すこと、これは人であれば誰だって経験することです。
そして人は一生懸命に生きてその天命を全うする。

そういうごく当たり前のことをテーマにした物語です。
そして作者にとって初めての愛情物語です。

物語がギュギュっと詰まっているのは、作者自身の力のなさだと思っています。
ただ、このテーマをずるずると引っ張るのもどうかなと思って、5000字以内で終わらせるものにしました。

今後美鈴が結婚し、子を成し、そしてその子がまた結婚し子を成していく。
そうやって人は歴史を紡いできました。
そこには必ず愛があります。

昨今、イジメがあちこちで起きているというニュースを耳にします。
さらにそんな中で自ら終止符を打ってしまう事例も存在します。
こういうことがないような世の中にしていく、それが人間らしい姿なのではないかなと、最近思うのです。
そういったところから、愛と天命を全うすること、この二つをテーマにこの物語を書いてみました。