本体の性別

 人の本体に、男女の性別はありません。カタツムリのような両性具有ではない、男女の性別が調和した状態に本体はあります。

 ただ、人の体に右側と左側があるように、「性質的に対を成す両端」が本体にもあります。その一方が物質次元に男として顕現し、そしてもう一方が女として顕現しているという事はあります。この小説で男は男に、女は女にずっと生まれ変わっている理由は、それですね。
 
 心が成長し本体に近づけば近づくほど、異性への差別や偏見がなくなる理由もそれです。異性として生きる自分の経験も本体に蓄積されているのですから、まあ当然ですね。

 またこれは、性同一性障害が起こる理由の一つでもあります。複数の理由の積み重ねにより、異性の体へ稀に転生することがあるのです。性差のない子供時代なら問題はさほどないでしょうが、心が成長するにつれ「自分の根源と肉体の性が異なる」という確信を、その人は抱くようになってゆく。これは他者からは決して窺えない苦悩を、その人にもたらすのでしょうね。
コメント 0
登録日 2021.08.21 06:30

コメントを投稿する

1,000文字以内
この記事に関するコメントは承認制です

ログインするとコメントの投稿ができます。
ログイン  新規ユーザ登録

0

処理中です...

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。