『パセリがつぶやく』11アップ。
「…かほ子ちゃん、いつナースコールしたのかしら」
望美の額にできている小さな傷に目をやって、田賀は尋ねた。
「わからない」
望美は唇を噛んだ。
「きっと外を向いてたときか、あたしがわあわあ言い出した時だわね。でも…」
額の傷をゆっくりなでながら、望美は自分に言い聞かせるように続けた。
「今回はほんと、あたしがまずかった。弁解のしようがない」
「取り返しのつかないことになってないことを祈ってほしいわね」
岩崎はこれみよがしに肩で息をついて見せた。
「さて、そこで、かほ子ちゃんの拒食の原因と対策だけど…」
考え込みながら、
「こうなっては、カウンセリングも組めそうにないわね、こっちの働きかけは警戒されているでしょうし」
「でも、手掛かりはありますね。『ディスコ』と『みんなに嫌われてる』、それに『パセリが話す』」
望美の額にできている小さな傷に目をやって、田賀は尋ねた。
「わからない」
望美は唇を噛んだ。
「きっと外を向いてたときか、あたしがわあわあ言い出した時だわね。でも…」
額の傷をゆっくりなでながら、望美は自分に言い聞かせるように続けた。
「今回はほんと、あたしがまずかった。弁解のしようがない」
「取り返しのつかないことになってないことを祈ってほしいわね」
岩崎はこれみよがしに肩で息をついて見せた。
「さて、そこで、かほ子ちゃんの拒食の原因と対策だけど…」
考え込みながら、
「こうなっては、カウンセリングも組めそうにないわね、こっちの働きかけは警戒されているでしょうし」
「でも、手掛かりはありますね。『ディスコ』と『みんなに嫌われてる』、それに『パセリが話す』」
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登録日 2017.04.17 11:09
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