『ラズーン』第一部 13.夢見る草猫達(10)(個人サイトでアップ)
掌から手首、腕、肩、胸から腹、やがて全身へと金色の光がまとわりつきながら広がっていくのに、草猫達が一斉に尾を震わせた。
『オ…ペだ…』
『オぺ』
先頭に立っていた草猫がじりじりと下がっていく。『運命(リマイン)』本体ならまだしも、操りの影だけを宿した骸ではアシャに対して抵抗にもならないとわかっている。がく、がくがく、と不安定に脚を崩れさせつつ後退するのに歩み寄っていくと、周囲の草猫達が逆に歓迎するように取り囲んでくる。
『「運命(リマイン)」は封じられない……視察官(オペ)に権限はない………「統合者」ではない』
「どうかな」
アシャは、『統合者』ということばに鬱陶しく眉を寄せた。
「俺は……特別製だからな」
『オ…ペだ…』
『オぺ』
先頭に立っていた草猫がじりじりと下がっていく。『運命(リマイン)』本体ならまだしも、操りの影だけを宿した骸ではアシャに対して抵抗にもならないとわかっている。がく、がくがく、と不安定に脚を崩れさせつつ後退するのに歩み寄っていくと、周囲の草猫達が逆に歓迎するように取り囲んでくる。
『「運命(リマイン)」は封じられない……視察官(オペ)に権限はない………「統合者」ではない』
「どうかな」
アシャは、『統合者』ということばに鬱陶しく眉を寄せた。
「俺は……特別製だからな」
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登録日 2017.04.07 14:10
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