大抵の人は普段、潜在意識を気にかけず暮らしています。しかし母国独特の風景や食文化や民族的特質に、言葉を超えた深い感慨を覚える時があります。それは多くの場合、魂側の潜在意識と心が共鳴した時に起こります。数多の前世の記憶を持つ魂と接している潜在意識は、前世の記憶の影響を強く受けているのです。然るにその、自分の土台を成す深遠な意識を、つまり魂側の潜在意識を、魂と認識している宗教家や神秘主義者は多いですね。

　脊椎動物の受精卵が最初に造る器官は、松果体と脊髄です。対として造られるこれらの器官の、魂側の潜在意識を担当するのが松果体、肉体側の潜在意識を担当するのが脊髄です。松果体が脊髄へ、数多の前世の肉体記憶を供給するんですね。然るに人は肉体側の潜在意識にも言葉を超えた感慨を覚える時があり、またそれは、肉体側の潜在意識を魂と呼ぶ人達がいる理由でもあります。

　続きは次回に。