はじめまして。柏木実です。先月から物語のネット投稿なるものを始めたばかりで、使い方などまだまだわかっていないことが多いのですが、とりあえずこの近況ボードというものは、物語の書き手によるブログのようなものと解釈して使わせていただきます。
　ネットに物語を投稿する、なんて昔じゃ考えられなかったことですが、これはなんというのか、物語を書いた人が誰でも自分の作品を置くことのできる大きな図書館みたいなものなのですね、きっと。「はてしない物語」には「アマルガント図書館」というのが出てきますが、あんなふうな建物の中に、いろんな人が自分の書いた物語を携えてやって来て、本棚にそっと置いていく、というようなところを想像します。
　さて、「９日間」について少し。
　私は子供の頃から物語を描くのが好きだったのですが、プロットがどんどん思い浮かぶほうなので、一つの話を書いていても「あ、こんな話はどうだろう」「こんな話も面白い」と自分の気の向くままにあれこれ書き散らしてしまい、ただの一度も長編を書き上げたことがありませんでした。趣味なので別にそれでも構わないわけなのですが、昨年なぜか「今度こそ最後まで書こう！」という思いに駆られ、なんとか書き上げたのが「９日間」です。長編を書き上げるというのは、大変なコミットメントがいるものなのだなあと思い知りましたが、とても楽しい、興味深い経験でした。どうやらハマってしまったらしく、「９日間」を書き上げたら他のことをたくさんするぞ！と楽しみにしていたのに、相変わらず毎日パソコンに向かって（誘惑してくる他のプロットたちと戦いつつ）物語を書いています。書き上げたらまた、この「図書館」にそっと置きにこようと思っています。