トベ・イツキ

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歴史小説を書いてます。三国志✕学園群像劇『学園戦記三国志』を小説家になろう・カクヨム・アルファポリスで連載中。他に『三国志 歴史解説』も執筆。

番外の番外 三国志の刀剣の話(後編)

戦場においては漢の時代頃までは主力武器であったが、騎兵などが登場し、より戦いが激しくなると、次第に刀に取って変わられるようになった。
剣ではもろく、激しい実戦には耐えられなかった。強度をあげるには刃を厚くすればいいが、両刃の剣では限界がある。一方、片刃の刀なら刃のついてない方の厚みは増しやすく強度が上げやすかったからだ。
また、三国時代頃には、異種の鉄を練り合わせる灌鋼法(かんこうほう)が広まり、より長く、強靭な刀が作られるようになったのも普及する一因となった。
蜀の蒲元(ほげん)は三千振りの刀を鋳造し、諸葛孔明に献上したという。その製法は、金属を溶かして鋳型にするもので、普通のやり方とは全く違っていたという話が残っている。この製法も灌鋼法の一種かもしれない。
また、蒲元(ほげん)が作った刀で、小さな鉄球をつめた竹筒を切りつけると、なんの手応えもなく、竹筒は干し草のようにすぱっと切れた。そのため“神刀(しんとう)”と名付けられたという。
また、呉の孫権も黄武五年(226年)、三尺九寸(約94センチ)の千振りの剣、一万振りの刀を製作したという。剣も作っているが、刀が方が圧倒的に多い。
三国時代に主流だったのは直刀だが、唐の時代頃からはより斬るのに適した曲刀が用いられるようになる。日本刀のように刃に反りがあるが、日本刀より刃の幅が広い。漫画や映画なんかで見る青竜刀がこれだ。
まあ、刀剣の話は大まかにはこんなところだろうか。
思ったんだけど、もしかしてこれ本編でやるべき話では?
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登録日 2021.02.07 21:48

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