私の知る限り、魂や幽体離脱に類する言葉を使う存在が、稀にいます。ただその存在の全ては、温室育ちの学者バカでした。この宇宙には地球に降りたことが一度も無いどころか、肉体をまとった経験すらない存在が多数おり、その存在達は地球人より確かに優れていても、地球人の現状をまったく知りませんでした。然るにその存在にとっては明瞭な概念でもテレパシーとして送ると、地球人がそれを「自分勝手に翻訳してしまう」ことも知りませんでした。テレパシーのある個所を地球人が勝手に魂と翻訳し、そしてそれとは異なる別の箇所のテレパシーも魂として翻訳してしまうことを、温室育ちは想像できなかったのです。また、

　特別な存在から特別なテレパシーを受け取った自分は特別なんだ

　との慢心を地球人が抱きやすいことも知りませんでした。それらを避けるべく、イエスキリストは地球人の赤子として生まれ、地球人として生き、地球社会を直接学んだのに、それでも磔刑に処されたのですから、宇宙の仕組みを教えるのは凄まじく難しいのです。それを甘く見ている温室育ち達がいらぬテレパシーを降ろし、誤解と慢心を地上に創造する様子に、私は怒りを覚えているのが本音です。

　字数制限の千字に達しそうなので、続きは次回に。