「青蒼の頃」を読んでいただきました方々、貴重なお時間をいただきありがとうございました。
心から感謝いたします。

物語の中で出てきた「乳がん」についてです。

杏紗さんが乳がん発覚したのは1970年頃を想定しています。
海外では抗がん剤治療もされていたようですが、日本では医師によって賛否が分かれていた時代で、一般的なものではなかったようです。

現在、乳がんは世界的な標準治療以外にも様々な治療があり、癌の中では予後が極めて良好なものとなっています。
女性の方は、早期発見早期治療のためにも、入浴の度に触診し、定期的にマンモグラフィー、超音波の検査をしましょう。

余談ですが、蘭子ちゃんがサンタにお願いしたクリスマスプレゼント、オモチャのコンロみたいなのが実際に発売されたのは、もっと後のことで、物語とはかなりズレてます。

なお、晋太郎さんは戦前生まれでちょうど戦争に行く年代ですが、会話の中にそのエピソードを出すことも考えましたが、割愛しました。
一人息子なので、父親が大金を出す代わりに内地勤務にさせたという話を、別荘でお母さんと三姉妹にさせて、こんなに大事にしたのに晋太郎は嫁の家族ばかり大事にして〜な感じの会話がありました(^◇^;)