『ラズーン』第一部 12.盲目の導師(1)アップ。
「それから」
ゆっくり目を閉じて声が震えないように頑張る。
「明日には、ここを出よう」
「え?」
「どうしても早く、行きたいところがある」
いつかセレドを出られたなら行ってみたいと言ってたところ、ラズーンへの道中にあっただろう?
「ああ、ネークの導師、か」
「うん、どうしても」
どうしても、早く行きたい。
「世界が変動するなら、なおさら早く」
「………わかった。道をあたっておこう」
「お願い」
アシャはそれ以上追求することもなく部屋を静かに出て行く。
俺ニモ好ミト言ウモノガアル。
(そんなこと、わかってる)
1人になった部屋の中で、ユーノは体を竦めてきつく唇を噛み締めた。
ゆっくり目を閉じて声が震えないように頑張る。
「明日には、ここを出よう」
「え?」
「どうしても早く、行きたいところがある」
いつかセレドを出られたなら行ってみたいと言ってたところ、ラズーンへの道中にあっただろう?
「ああ、ネークの導師、か」
「うん、どうしても」
どうしても、早く行きたい。
「世界が変動するなら、なおさら早く」
「………わかった。道をあたっておこう」
「お願い」
アシャはそれ以上追求することもなく部屋を静かに出て行く。
俺ニモ好ミト言ウモノガアル。
(そんなこと、わかってる)
1人になった部屋の中で、ユーノは体を竦めてきつく唇を噛み締めた。
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登録日 2017.03.14 20:58
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