『緑満ちる宇宙』第7章 『エッグ』と名乗る男(2)アップ。
スライはタカダの部屋のドアが少し開いているのに気づいた。
アイラが緊張した顔で頷く。
軽く身構えたアイラを後ろに、スライは勢いよくドアを蹴り、室内へ転がるようにして入り込んだ。
予想に反して、中は空だった。
「食事か?」
「違う……と思うわ。あたし達の前に済ませたらしくて、食堂のドアのところですれ違ったもの」
だから、タカダがサヨコの『草』を盗んだと判断したのだ、とアイラは言った。
「まあいい、室内をチェックするにば好都合だ」
立ち上がりながら呟いたスライは、ベッドカバーに隠れるように転がっているアクリルケースに気がついた。
「これは…」
「サヨコのもの?」
アイラが緊張した顔で頷く。
軽く身構えたアイラを後ろに、スライは勢いよくドアを蹴り、室内へ転がるようにして入り込んだ。
予想に反して、中は空だった。
「食事か?」
「違う……と思うわ。あたし達の前に済ませたらしくて、食堂のドアのところですれ違ったもの」
だから、タカダがサヨコの『草』を盗んだと判断したのだ、とアイラは言った。
「まあいい、室内をチェックするにば好都合だ」
立ち上がりながら呟いたスライは、ベッドカバーに隠れるように転がっているアクリルケースに気がついた。
「これは…」
「サヨコのもの?」
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登録日 2017.03.01 09:15
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